ワクチンの安全性と副反応について

更新日:2024年04月01日

新型コロナワクチン接種後の主な副反応は、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、稀に起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。なお、本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

ごく稀ではあるものの、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告され、国においては、重大な副反応として位置づけました(※)。接種後数日以内に胸の痛みや動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

(※)1回目よりも2回目の接種の時に多く、10代・20代の男性についてはファイザー社に比べモデルナ社ワクチン接種後に報告される頻度が高い傾向が見られます。3回目接種後の報告頻度は、2回目と同様、10代・20代男性で高かったものの、2回目よりも低い傾向となっています。

令和6年1月26日開催の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会に報告された事例では、4回目接種以降の事例について、ファイザー社ワクチンで心筋炎35件、心膜炎9件であり、モデルナ社ワクチンで心筋炎11件、心膜炎2件での報告があり、その内オミクロン株(BA.1/BA.4-5)対応2価ワクチン接種後の事例は、ファイザー社ワクチンで心筋炎19件、心膜炎6件であり、モデルナ社ワクチンで心筋炎1件の報告がありました。

また、令和6年4月15日開催の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会に報告された事例では、9月20日以降(オミクロン株XBB.1.5)の事例について、ファイザー社ワクチンで心筋炎3件、心膜炎0件、モデルナ社ワクチンで心筋炎1件、心膜炎0件、乳幼児用ファイザー社ワクチンで心筋炎・心膜炎ともに0件、小児用ファイザー社ワクチンで心筋炎1件、心膜炎0件の報告がありました。

 

国内における新型コロナワクチンの副反応について

予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について(令和6年4月15日第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料を基に作成)

ワクチン別副反応疑い報告件数(オミクロン株XBB1.5以外のワクチン)

ワクチン

副反応

疑い

報告数

(報告頻度)

重篤

報告数

(報告頻度)

死亡

報告数

(報告頻度)

ファイザー(総数)

(接種者数:

311,466,713回分)

31,021

(0.0100%)

7,479

(0.0024%)

1,424

(0.0005%)

モデルナ(総数)

(接種者数:

89,897,821回分)

5,643

(0.0063%)

1,350

(0.0015%)

192

(0.0002%)

ノババックス

(接種者数:

343,624回分)

43

(0.0125%)

12

(0.0035%)

1

(0.0003%)

 

副反応疑い報告数

(報告頻度)

重篤報告数

(報告頻度)

死亡報告数

(報告頻度)

乳幼児用

ファイザー

(接種者数:

482,234回分)

10

(0.0021%)

4

(0.0008%)

1

(0.0002%)

小児用

ファイザー

(接種者数:

4,383,550回分)

149

(0.0034%)

41

(0.0009%)

3

(0.0001%)

 

ワクチン別副反応疑い報告件数(オミクロン株XBB1.5ワクチン)

ワクチン

副反応

疑い

報告数

(報告頻度)

重篤

報告数

(報告頻度)

死亡

報告数

(報告頻度)

ファイザー

(接種者数:

23,864,305回分)

126

(0.0005%)

67

(0.0003%)

19

(0.0001%)

モデルナ

(接種者数:

2,958,605回分)

42

(0.0014%)

24

(0.0008%)

10

(0.0003%)

ダイチロナ

(接種者数:

19,042回分)

1

(0.0053%)

0

(0.0000%)

0

(0.0000%)

 

 

副反応疑い報告数

(報告頻度)

重篤報告数

(報告頻度)

死亡報告数

(報告頻度)

乳幼児用

ファイザー

(接種者数:

61,044回分)

0

(0.0000%)

0

(0.0000%)

0

(0.0000%)

小児用

ファイザー

(接種者数:

136,313回分)

0

(0.0000%)

0

(0.0000%)

0

(0.0000%)

 

※オミクロンXBB1.5ワクチン以外の接種開始日(ファイザー:2021年2月17日、小児用ファイザー(5歳-11歳用):2022年2月22日、乳幼児用ファイザー(6か月~4歳):2022年10月24日、モデルナ:2021年5月22日、ノババックス:2022年5月25日)以降の累計報告件数。

※オミクロンXBB1.5ワクチンの接種開始日(ファイザー:2023年9月20日、小児用ファイザー(5歳~11歳用):2023年9月20日、乳幼児用ファイザー(6か月~4歳):2023年9月20日、モデルナ:2023年9月25日、ダイチロナ:2023年12月4日)以降の累計報告件数。

※「重篤」とは、1.死亡、2.障がい、3.それらに繋がるおそれのあるもの、4.入院、5.1~4に準じて重いもの、6.後世代における先天性の疾病又は異常のものとされているが、必ずしも重篤でない事象も「重篤」として報告されるケースがある。

※医療機関または製造販売業者から死亡として報告された事例(オミクロン株XBB1.5ワクチン以外)は、ファイザー社製ワクチンで1,904件、小児用ファイザー社製ワクチンで3件、乳幼児用ファイザー社製ワクチンで1件、モデルナ社製ワクチンで244件、ノババックスワクチンで3件となっています。

※医療機関または製造販売業者から死亡として報告された事例(オミクロン株XBB1.5ワクチン)は、ファイザー社製ワクチンで26件、モデルナ社製ワクチンで11件となっています。

※接種者数(回分)についてはVRSデータをそのまま利用。

心筋炎関連事象疑いとして報告された事例について

心筋炎・心膜炎については、ファイザー社と武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種後に、ごくまれに、発症した事例が報告され、2021年12月6日から重大な副反応として位置づけられました。特に、10代・20代の男性の2回目の接種後4日程度の間に多い傾向があると報告されています。

接種後の心筋炎・心膜炎疑いにかかる報告状況【集計期間:2021年12月6日~2023年4月30日】

ワクチン 報告内容 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 報告件数
ファイザー(総数) 心筋炎疑い 57 142 101 24 11 0 335 450
心膜炎疑い 21 41 44 6 2 1 115
小児用ファイザー 心筋炎疑い 3 4 0 0 0 - 7 9
心膜炎疑い 2 0 0 0 0 - 2
モデルナ(総数) 心筋炎疑い 27 77 75 9 0 2 190 232
心膜炎疑い 2 13 25 2 0 0 42
ノババックス 心筋炎疑い 0 1 0 0 0 0 1 1
心膜炎疑い 0 0 0 0 0 0 0

※上記以外にモデルナ(1価:オミクロン株XBB1.5)心筋炎疑い1件。

10代・20代の接種後の心筋炎・心膜炎疑いにかかる報告状況【※令和3年12月24日第74回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料を基に作成】

ファイザー社ワクチン(※)
製造販売業者から心筋炎疑いとして報告された事例について(1回目、2回目接種後合計)
年齢 12-14 15-19 20-24 25-29
男性 28 48 22 18
男性100万回接種あたり 13.4 12.9 8.2 6.0
女性 3 9

2

3
女性100万回接種当たり 1.5 2.5 0.6 0.9

 

製造販売業者から心膜炎疑いとして報告された事例について(1回目、2回目接種後合計)
年齢 12-14 15-19 20-24 25-29
男性 6 19 8 9
男性100万回接種当たり 2.9 5.1 3.0 3.0
女性 1 2 1 0
女性100万回接種当たり 0.5 0.5 0.3 0

 

国内のファイザー社ワクチン接種後における心筋炎・心膜炎係る報告状況について
  集計期間 100万回接種当たりの報告件数
全国 2021年2月17日~2021年12月5日

心筋炎1.7件/100万回接種

心膜炎0.7件/100万回接種

 

 武田/モデルナ社ワクチン(※)

製造販売業者から心筋炎疑いとして報告された事例について(1回目、2回目接種後合計)

年齢 12-14 15-19 20-24 25-29
男性 5 42 59 37
男性100万回接種当たり 42.3 50.6 27.9 19.7
女性 0 1 2 2
女性100万回接種当たり 0 1.3 1.1 1.4

 

製造販売業者から心膜炎疑いとして報告された事例について(1回目、2回目接種後合計)
年齢 12-14 15-19 20-24 25-29
男性 2 6 10 6
男性100万回接種当たり 16.9 7.2 4.7 3.2
女性 0 3 2 1
女性100万回接種当たり 0 3.8 1.1 0.7

 

国内の武田/モデルナ社ワクチン接種後における心筋炎・心膜炎係る報告状況について
  集計期間 100万回接種当たりの報告件数
全国 2021年5月22日~2021年12月5日

心筋炎6.2件/100万回接種

心膜炎1.3件/100万回接種

 

 

ワクチン接種の副反応の詳細については、下記の「厚生労働省 厚生科学審議会」をご確認ください。

厚生労働省 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)

泉大津市副反応アンケートの結果について(1回目接種・2回目接種)

集団接種会場にて、接種後の副反応アンケートチラシを配布し、951人からご回答をいただきました。集計結果をご報告いたします。回答してくださった皆さま、ご協力ありがとうございました。

接種後の副反応アンケート 集計結果(PDFファイル:615.1KB)

 

泉大津市副反応アンケートの結果について(3回目接種)

集団接種会場にて、接種後の副反応アンケートチラシを配布し、333人からご回答をいただきました。集計結果をご報告いたします。回答してくださった皆さま、ご協力ありがとうございました。

3回目接種後の副反応アンケート(PDFファイル:400.9KB)

 

泉大津市副反応アンケートの結果について(4回目接種)

集団接種会場にて、接種後の副反応アンケートチラシを配布し、85人からご回答をいただきました。集計結果をご報告いたします。回答してくださった皆さま、ご協力ありがとうございました。

4回目接種後の副反応アンケート(PDFファイル:292.9KB)

 

泉大津市副反応アンケートの結果について(オミクロン株追加接種)

集団接種会場にて、接種後の副反応アンケートチラシを配布し、108人からご回答をいただきました。集計結果をご報告いたします。回答してくださった皆さま、ご協力ありがとうございました。

追加接種後の副反応アンケート集計結果(PDFファイル:503.7KB)

接種に関する同意について

新型コロナワクチン接種は強制ではありません。

接種は、ご本人が希望する場合に限り接種を行うことになります。

接種を受ける方には、予防接種による発症予防及び重症化予防に期待される効果と副反応のリスクの双方についてご理解した上で、自らの意思で接種するかを判断していただいています。

予防接種健康被害救済制度

予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、ゼロではありません。新型コロナワクチンの接種により、健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済を受けることができます。

詳しくはこちら

〇新型コロナワクチン健康被害支援金について

新型コロナワクチン接種後に副反応(副反応疑いを含む)などで健康被害を生じ、国の予防接種後健康被害救済制度の申請をされる方を対象に、申請までにかかった医療費等の費用の一部を市独自の「支援金」として支給します。

詳しくはこちら

 

 

(参考)

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター ※令和6年9月末をもって終了予定
ワクチンの有効性や安全性、施策の在り方に関するご意見など、ワクチン接種全般に関する問い合わせに対応
電話番号:0120-761-770(フリーダイヤル)
受付時間:9時から午後9時(土日祝も対応)

副反応などに関するお問い合わせ先

▷健康被害救済制度やワクチン接種後の体調不良に関するお問い合わせは

泉大津市健康づくり課(保健センター)へ(0725-33-8181 平日8:45~17:15)

 

▷新型コロナワクチン接種後の長引く副反応の診療相談(市内医療機関)

詳しくはこちら

 

▷接種後の副反応など専門的なお問い合わせは

大阪府専門相談窓口へ

令和5年4月1日から(050-3613-9605 7時から22時まで土日祝も対応)

令和5年3月31日まで(06-6635-2047 24時間土日祝も対応)

 

▷新型コロナ感染症の後遺症にお悩みの方やワクチンの副反応にお悩みの方は

専門医が個別に対応 オンライン相談へ(泉大津市民無料)

新型コロナワクチン関連情報(厚生労働省ホームぺージ等)

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