子宮頸がん予防ワクチンの安全性と副反応について

更新日:2024年06月26日

子宮頸がん予防ワクチン接種は、HPV感染症を防ぐことで将来の子宮頸がんを予防できると期待される一方で副反応のリスクもあることから、下記の内容をご確認のうえ、接種を受ける本人・ご家族ともご検討下さい。接種後に気になる症状を認めた場合は、まず接種医に相談しましょう。

国内におけるHPVワクチンの副反応疑い報告状況について

◎組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(サーバリックス)

接種可能のべ人数    (回数) 副反応報告数
うち重篤報告数
うち死亡報告数
7,066,424 1,608 555 4
0.0228% 0.0079% 0.00006%

◎組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(ガーダシル)

接種可能のべ人数    (回数)

副反応報告数  
うち重篤報告数  
うち死亡報告数
4,497,228 739 241 0
0.0164% 0.0054% 0%

◎組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(シルガード9)

接種可能のべ人数   (回数)

副反応報告数  
うち重篤報告数  
うち死亡報告数
1,266,717 92 10 0
0.0073% 0.0008% 0%

※販売開始以降(サーバリックス:平成21年12月 、ガーダシル:平成23年8月、シルガード9:令和3年2月)から令和5年12月31日までの累計報告数

※重篤報告数は、医療機関から症状の程度が「重い」として報告された事例の累計

※第2回~第101回厚生科学審議会資料を基に作成

泉大津市のHPVワクチンの接種状況について

【平成22年度から令和5年度までの実績】

実人数:2,741 人 延べ人数:7,556人

【年度ごとの接種人数】

  1回目接種者 延べ人数
平成22年度 419 660
平成23年度 1,133 3,544
平成24年度 380 1,293
平成25年度 76 216
平成26年度 1 6
平成27年度 1 2
平成28年度 1 2
平成29年度 1 1
平成30年度 2 8
令和元年度 6 15
令和2年度 21 57
令和3年度 114 310
令和4年度 236 594
令和5年度 317 848
2,708

7,556

接種後、起こることがある症状

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)※1が起こることがあります。

発生頻度

2価ワクチン

サーバリックス®

4価ワクチン

ガーダシル®

9価ワクチン

シルガード®9

50%以上

疼痛*、発赤*

腫脹*、疲労

疼痛*

疼痛*

10~50%未満

掻痒(かゆみ)

腹痛、筋痛

関節痛、頭痛など

紅斑*、腫脹*

腫脹*、紅斑*

頭痛

1~10%未満

じんましん、めまい

発熱など

頭痛、そう痒感*

発熱

浮動性めまい

悪心、下痢

そう痒感、発熱

疲労、内出血*など

1%未満

知覚異常*

感覚鈍麻

全身の脱力

下痢、腹痛、四肢痛

筋骨格硬直、硬結*

出血*、不快感*

倦怠感など

嘔吐、腹痛

筋肉痛、関節痛

出血*、血腫*

倦怠感、硬結など

頻度不明

四肢痛、失神

リンパ節症など

失神、嘔吐、関節痛

筋肉痛、疲労など

感覚鈍麻、失神

四肢痛など

サーバリックス®添付文書(第14版)、ガーダシル®添付文書(第3版)、シルガード®9添付文書(第1版)より改編

*接種した部位の症状

※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等

上記の症状のほかに、HPVワクチン接種後に広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」が起きたことが副反応疑い報告により報告されています。

この症状は、何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態である「機能性身体症状」であることが考えられています。

症状としては、以下の症状が報告されています。

1.知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、痺れる、光に対する過敏など)

2.運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)

3.自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)

4.認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)

予防接種後健康被害救済制度について

予防接種の副反応によって健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度の申請ができます。

詳しくは、下記のページをご確認下さい。

この記事に関するお問い合わせ先

子育て応援課
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