泉大津市が東南海・南海地震に備えて、津波避難訓練を実施(平成23年7月8日)
泉大津市は7月3日、東南海・南海地震で津波による被害が想定される地域を対象に避難訓練を行った。市・消防団・警察・自主防災組織・住民が一体となり、津波情報の伝達や避難行動の習熟を図るために行っているもので、住民ら約250人が参加した。
これは、東日本大震災以降、津波に対する住民の意識も大きく変化しているなか、避難訓練を繰り返し行うことにより、実際に津波警報が発令された時に慌てず的確に、すばやい避難行動がとれることを目的とし実施。
訓練は、午前9時に和歌山県紀伊半島沖でマグニチュード8.4の海溝型地震が発生し、市域で震度6弱を観測、津波警報が発表され、約100分後に同市沿岸に到達するという想定で行われた。
参加住民は、同報系防災行政無線の屋外拡声器から流れる避難指示を合図に、自宅から避難場所である上條(かみじょう)小学校(同市東助松町3-13-1)へ徒歩や車いすで避難し、避難に要する時間や安全な避難経路などの確認を行った。
地元消防団は被害状況調査訓練、自主防災組織は避難誘導訓練を実施。建物やブロック塀などの倒壊により、遮断されそうな道路がないかなどを確認しながら、主要交差点などで安全に避難できるよう誘導を行った。
また、自治会内で要援護者支援対策に取り組んでいる地域では、住宅地図に要援護者の位置、津波による浸水想定区域などを重ね合わせた災害時要援護者支援マップを活用した要援護者の安否確認を行う訓練にも取り組んだ。訓練終了後には、同小学校体育館で「緊急地震速報について」をテーマに、大阪管区気象台 地震火山課 主任技術専門官 石井嘉司(いしい よしもり)氏の防災講演会も開催された。
市危機管理課は「東日本大震災の津波被害は、市民の心に大きな衝撃を与えた。繰り返しの訓練を通して、津波被害に対する備えや要援護者支援への意識を高めてほしい。」としている。
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更新日:2023年08月01日