南海トラフ地震に備えて、津波避難訓練を今年度も実施(平成25年6月23日)
東日本大震災を教訓に
泉大津市は6月23日(日曜日)、南海トラフ地震で津波による被害が想定される地域を対象に避難訓練を実施した。市・消防団・警察・自主防災組織・住民が一体となり、津波情報の伝達や避難行動の習熟を図るために行っているもので、今回の訓練には約300人が参加した。
昨年8月、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」から公表された泉大津市の津波高は、最高値で5メートル、平均値で4メートルとなっており、津波に対する住民の意識も高い。避難訓練を繰り返し行うことにより、実際に津波警報が発令された時に慌てず的確に、すばやい避難行動がとれることを目的として実施した。
訓練は、午前9時に和歌山県紀伊半島沖でマグニチュード8.4の海溝型地震が発生し、市域で震度6弱を観測、大阪府沿岸に津波警報が発令され、約90分後に同市沿岸に到達するという想定で行われた。
参加住民は、同報系防災行政無線の屋外拡声器から流れる避難指示を合図に、自宅から訓練避難場所である上條小学校(同市東助松町3丁目13番1号)へ徒歩や車いすで避難し、避難に要する時間や安全な避難経路などの確認を行った。地元消防団や自主防災組織は避難誘導訓練を実施。建物やブロック塀などの倒壊により、遮断されそうな道路がないかなどを確認しながら、主要交差点などで安全に避難できるよう誘導を行った。
また、参加自治会の中には、要援護者支援対策訓練として、要援護者の安否確認訓練にも取り組んだ。また、訓練終了後には、同小学校体育館で「防災共育-みんなで泉大津の防災力を高めよう-」をテーマに同市防災アドバイザーである関西大学社会安全学部助教・城下英行(しろしたひでゆき)氏よる防災講演会も開催された。
市危機管理課は「繰り返しの訓練を通して、津波災害に対する備えを高めてほしい。」としている。
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更新日:2023年08月01日