令和5年度の給食から独自で調達した有機米等を使用(令和4年12月20日)
泉大津市では、米の安定的な確保と給食内容の充実に向けた取り組みとして、令和5年4月以降の小中学校及び就学前施設の給食に、市独自で調達した有機米等を使用する。
これまでは使用量に応じた後払いをしていたが、12月に開催された第4回定例会において成立した補正予算により、翌年4月から10月までに使用する予定量を市が一括して事前購入・保管したものを順次使用することになる。11月以降については、その年に収穫された米から翌年10月までの使用量を一括購入する予算を確保する予定。
購入先の予定は和歌山県、滋賀県、熊本県など全国各地の米の生産地から、有機米として市場に流通しているものや化学農薬や化学肥料の使用を通常より抑えたものを購入する。全量を独自調達する取組みは、府内でも一部の自治体が進めているが、市域内からの調達を基本としており、泉大津市のように全国各地に調達先を広げている取組みは他にはない。購入に必要な費用は市の予算で対応し、保護者から徴収する給食費に変更は無い。通常、食材購入に必要な費用は保護者の給食費により成り立っているが、米の購入費用を市が負担することにより、給食内容の充実や、食材費高騰への対応が可能となる仕組みだ。
なお、今年11月には、国の「つなぐ棚田遺産」に認定された、和歌山県橋本市芋谷の棚田で収穫された米を中学校で提供するなど、先行した取組みを行っており、生徒の反応は好評とのこと。市では、今年4月から小中学校で「ときめき給食」として、有機食材や季節を感じる食材等を使用した特別な給食を月に2回提供している。12月には和歌山市に本社を置く東洋ライス株式会社と包括連携協定を締結し、米の保管・精米・流通に関する実証実験を次年度から行う予定としており、市が独自で調達した高品質な米を、東洋ライス独自の特殊な精米技術である「金芽米」に加工し、通常より栄養価の高い米とすることで、より良い給食の提供と、子どもたちの健やかな育ちにつなげることを目的としている。今後は、購入先の選択肢を増やすとともに、有機米の提供量を拡大していく。
(市長コメント)
「泉大津市では、医食同源の理念のもと食育に力を注ぐとともに、食糧の安定確保に向けて、各地の自治体との交渉や構想の策定など、全庁を挙げて取り組んでいる。給食での取り組みはその一例で、生産者と消費者の結びつきを強めるとともに、市が消費地となることによる生産者の収入の安定化や、持続可能な農業の発展による共存共栄の関係構築の推進をめざしていく。」
問合
- 小中学校給食について:教育政策課
- 就学前施設給食について:こども育成課
- 自治体、東洋ライスとの連携について:秘書広報課
- 構想の策定:政策推進課
- みなさまのご意見をお聞かせください
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更新日:2023年08月01日