「防災アニメももたろう」と「津波避難訓練」が“初コラボ”(令和4年11月1日)

更新日:2023年08月01日

認定こども園等のこどもたち 約60人が“助かる、助ける”を学ぶ!

【ライフステージに応じた防災啓発 第3弾 園児×アニメ 】

近年、災害は激甚化・頻発化傾向にあり、市民自らが災害から命を守る知識と行動を身に付けることが、ますます重要になってきました。そのためには心に響き、印象に残る効果的な啓発が欠かせません。

ただ、興味・関心は年齢や世代で違いがあります。そこで、本市は地域防災力の底上げを図るため、ライフステージや世代の特徴に応じた防災啓発を展開しています。今年度は6月からは出産を控えた夫婦を対象に、人気の両親教室に防災出前講座をかけ合せた、“いつもと、もしもの育児講座”。9月には高校生・大学生向けにゲームと避難訓練をかけ合せた“エンタメ系訓練”を開催。

第3弾は認定こども園や保育園児を対象に、馴染みのある桃太郎の「防災アニメ」と「実働型訓練」をかけ合せた津波避難訓練を開催します。

【3年振りの津波避難訓練 事前学習に“防災アニメ ももたろう”】

津波避難訓練は11月5日(土曜日)午前10時から開始。参加するのは津波浸水想定区域内の市立えびす認定こども園、市立浜保育所、私立南海かもめ認定こども園、自主防災組織、消防団です。午前10時に南海トラフ地震が発生した想定で、防災行政無線からの放送を合図に指定避難所に避難します。同訓練は新型コロナウイルス感染症の影響で3年振りの開催です。多くの子どもたちにとって、避難所まで歩く、はじめての避難訓練です。好奇心や探究心をもってやり遂げられるよう、事前学習に「防災アニメ ももたろう」を活用。幼い頃のももたろうが、さまざまな災害の困難を乗り越え、成長していく物語を学び、実働の避難訓練に参加します。

【あまりない 幼児向け防災アニメ クラファンで独自制作】

乳幼児向け防災アニメ「ももたろう」は、認定NPO法人「日本災害救援ボランティアネットワーク」が企画・制作し、内容は、昔話の桃太郎を題材に地震や津波から命を守る方法を伝えるものです。

同法人は、阪神・淡路大震災をきっかけに発足し、全国の被災地で活動されてきた経験から、幼児向け防災アニメを作成するためクラウドファンディングで資金を募り、独自制作されました。本市が進めるライフステージに応じた防災啓発との親和性が高いため、津波避難訓練の事前学習教材としての活用を打診し、実現した企画です。

【“助かる”だけでなく“助ける”も伝えるストーリー】

子どもの成長には実体験が重要ですが、コロナでその機会が減っています。アニメで覚えたこと、気づいたことを実際の訓練に活かすことで、学びを広げ生きる力を育みます。また、アニメでは、ももたろうが友だちに避難を呼びかけるシーンもあり、「自分が助かるだけでなく(自助)、助けるために、自分ができることを学ぶ」共助の精神が育まれることも期待します。

【計画やマニュアルの手順を再検証】

市職員にとっても訓練は3年振り。訓練でこども園や自主防災組織などの計画やマニュアルを改めて検証することで、避難の実効性を高めます。

認定こども園などでは、身を守る行動、逃げ遅れ園児の確認、徒歩や車での避難、保護者への引継ぎまでを、自主防災組織は避難所にかけつけ、避難所を開設するまでの手順を確認します。

【防災を家族のお土産に】

避難先の市立旭小学校では、排便袋と凝固剤がセットになったトイレ処理セットの使い方を市職員がデモンストレーション。子どもたちが学んだことを家族に伝えられるよう、お土産としてトイレ処理セットをプレゼントします。

【津波避難訓練概要】

日時 11月5日(土曜日) 午前10時~正午

参加 市立えびす認定こども園(約20名)、市立浜保育所(約15名)、私立南海かもめ認定こども園(約25名)、泉大津市消防団、旭小学校区自主防災組織

内容 南海トラフ地震が発生した想定で、避難行動のフローを確認する

  • えびす認定こども園・南海かもめ認定こども園:市立旭小学校までの避難
  • 浜保育所 東雲公園までの避難
  • 消防団 避難経路での危険個所の確認
  • 旭校区自主防災組織 旭小学校で避難所開設

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