日本人初“F1フル参戦レーサー”と“工場避難所”のコラボ(令和4年11月7日)

更新日:2023年08月01日

小学生約80人が“やわらか頭”で防災に備える

【住民の49%が“備えなし” 民間とコラボし、“津波防災の日”に啓発】

11月5日の「津波防災の日」にあわせ、10月29日(土曜日)から11月13日(日曜日)までの16日間、全国各地で津波防災に関連した取組みが進められている。泉大津市では11月5日(土曜日)に津波避難訓練を実施し、津波浸水想定区域内の認定こども園や自治会、自主防災組織など約100名が参加した。

防災訓練の参加者層には偏りがあり、若年層やファミリー層の参加率は1割に満たないのが現状。加えて、直近のアンケートでは“災害に備えていない”住民の割合が約半数の49%だったから、幅広い年代に避難方法や備蓄品の認知拡大を図るため、民間イベントとの異色のコラボで周知を行う。

【工場避難所×レーシングカー 異色コラボで考える力を養う】

異色コラボの第1弾は、住友ゴム工業株式会社泉大津工場が主催する「スーパーGTレーシングカー」の展示&トークイベント×防災で、参加するのは同工場と隣接する市立戎小学校5年生の児童約80人。

近年、災害は激甚化・頻発化傾向にあるものの、震災を経験していない、知らない世代も増えてきてる。いつどんな状況で災害に見舞われるかは分からないことから、災害対策に必要なモノや知識を備えるだけでなく、柔軟な判断や対応力を養うことも重要。そこで、タイヤ工場であり、市との災害協定により地域の避難所にもなる同工場の特色を活かした非日常体験を提供し、次代の担い手となる小学生の視野を広げ、考える力を養うためのイベントを同工場施設内で開催する。

【全国的に珍しい。工場を使った避難所で自由な発想力を養う】

午後1時からは災害時に避難所となる体育館で防災イベントを開始。全国的にも珍しい、“工場内避難所”の誕生秘話を披露。既成概念や固定観念に捉われず、自由な発想力を養うことの大切さを伝える。また、避難所用ベッド・テント・トイレなどの組み立て体験会も併せて実施することで、自分で考え、ものごとを解決する力を養う。

【小学生と“伝説のF1レーサー”中嶋悟 がトークセッション】

午後2時からは日本人初のF1フル参戦ドライバーの中嶋悟氏や現役スーパーGTドライバーが小学生の質問に答えるトークショーを開催。自分が暮らすまちに工場避難所があり、そこに世界で活躍するトップレーサーと直接触れ合うことで、生まれ育った地域への誇りと愛着が育まれることも期待。

【“遊びも”“工場も” 防災につながる。 先入観をなくし、気づきを広げる】

当日はスーパーGTカー、消防の特殊車両や車中泊デモカーも展示。近年、アウトドアブームに伴い車中泊キャンプの人気も高まっているが、車中泊は災害時の避難方法の一つであり、キャンプ用品も防災グッズとしても役立つ。一見関係のないようにみえる遊びも災害対策に繋がる、また避難所=学校といった先入観をなくせば、工場でも避難所として活用できる。そうした気づきを広げていく。

日時 11月10日(木曜日)午前10時~午後4時

場所 住友ゴム工業株式会社泉大津工場敷地内 駐車場および体育館

スケジュール

  • 午前10時~ 開会、レーシングカー展示(正門前駐車場)
  • 午後1時~ 防災イベント(体育館)
  • 午後2時~ ナカジマレーシングトークショー(体育館)
  • 午後3時10分~ レーシングカー試乗・撮影会(正門前駐車場)
  • 午後3時20分~ レーシングカーエンジン始動 閉会
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