テクノロジーで、昔ながらの電話・ファクスに 防災無線放送を配信(令和6年7月8日)

更新日:2024年07月09日

放送が “聞こえない” を解消

泉大津市では、大雨や台風、地震など、災害に関する緊急情報について、防災無線を活用した音声放送を行っています。

防災無線は、屋外放送設備のため、気象状況などの影響や建物内では聞き取りにくい場合があります。そこで、「放送が聞こえない」を解消するため、7月1日から電話には「音声」で、ファクスには「文字」で、放送内容を同時配信するサービスを開始します。

高齢者に “優しい” デジタル化

「放送が聞こえない」「聞き逃した」この問題を解消するため、本市では令和4年1月、放送内容が文字と音声で「スマートフォンに届くアプリ」を導入し、現在の登録者数は920人です。

一方、高齢者の中にはスマートフォンを持っていない人、苦手な人も少なくありません。普段からスマートフォンを使いこなせないと、緊急時には使えません。

そこで、高齢者も使い慣れた「固定電話」や「ファクス」にも放送内容を配信できるシステムを導入しました。

一度の操作で、電話・ファクス・メール・SNSに一斉送信

このサービスは、株式会社アルカディア(本社:大阪府箕面市)の一斉同報サービス「スピーキャン・ライデン」を活用したものです。インターネットブラウザから文字を入力するだけで、電子メールの配信、合成音声による電話の自動発信、ファクスの自動送信、SNSの配信を一元的に行うことができます。

能登半島地震の課題から 電話で情報配信 電話で情報集計

能登半島地震で深刻な被害を受けた石川県輪島市では、設置していた防災行政無線の4分の1が故障のため、音声が流れない事態が発生しました。もしもの時に、確実に災害情報を伝達するための情報伝達手段の多重化も、狙いの1つです。

また、避難所ではなく、被災した自宅にとどまる避難者の実態把握も課題となっています。素早く、多くの人にアンケートを実施できるインターネット調査は、調査対象がインターネットを活用している人に限定されます。

今回、導入した電話配信システムには、自動音声によるアンケート配信・集計機能も搭載され、ネット調査では見えにくい高齢者層の動向を確認するツールとしても活用していきます。

出前講座で登録への “不安” を解消

高齢者の中には「新しいことをするのは苦手」「利用方法や登録方法がわからない」などの不安を口にされる人も少なくありません。そこで登録への不安を解消するため、地域の集会などに職員が出向く防災出前講座で性能や使い方などを実演し、登録を呼びかけます。

  1. 出前講座の初回は、7月14日(日曜日)午前10時から開催される助松町・浜助松町自主防災組織合同研修会【場所:助松公園会館(助松町4-1-1)】で実施します。
  2. 登録方法の詳細は、このページに記載のURLからご覧ください。 

(参考) 【イメージ】防災無線放送を電話に配信

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