南海トラフ大地震の備えを強化 駅前の企業と連携!(令和6年8月20日)

更新日:2024年08月27日

帰宅困難者に安全な一時滞在施設を提供

8月23日(金曜日)不動産企業と協定を締結し、台風や大型野外音楽イベントが市内に及ぼす影響も視野に

泉大津市は、8月23日から帰宅困難者対策として、南海本線泉大津駅に隣接する商業施設を一時滞在施設として活用することを決定しました。また、7月1日からは駅前ホテルの宴会場を避難所として利用する取り組みも開始しました。これにより、市内での災害発生時における帰宅困難者への支援が強化します。

泉大津市は災害リスクが高い南海トラフ地震防災対策推進地域であり、夏には野外音楽フェスが開催されます。人口7万3,000人のまちに1日最大2万人が来場するため、一時滞在施設の確保対策を進めてきました。協定締結式は8月23日に市役所で行われ、市長や地元企業の代表らが参加する予定です。

【道路を挟んで 左:商業施設 右:ホテル 】  

【夏フェス会場の様子/令和5年8月撮影】

駅前の企業と連携!帰宅困難者に “安全な一時滞在施設” を提供

今回、協定を締結するのは株式会社KWS(代表取締役社長 川崎治)。同社が管理する商業施設「アルザタウン泉大津」(地下1階、地上6階)を一時滞在施設として活用することで安全な場所を提供します。場所は現在、空き店舗となっている3階を想定し、内閣府のガイドラインに基づいて、約1,700人の受け入れが可能と見込んでいます。

また、7月1日から同社グループ企業が経営する「ホテルレイクアルスターアルザ泉大津」の宴会場を台風の避難所として利用する取り組みも開始し、6月27日には市職員が運営方法を確認しました。駅前は多くの人が集まる交通の要所であり、民間企業との連携で帰宅困難者対策を強化していきます。

【ホテルの宴会場に設けた避難所 】

 【ホテルの宴会場で避難所設営の確認をする市職員 】

泉大津市の帰宅困難者対策を強化する必要性/大型野外音楽イベントが市内に及ぼす影響

泉大津市が帰宅困難者対策を強化する理由の一つとして、府外からも多くのファンが訪れる野外音楽イベントが「泉大津フェニックス」で毎年開催されることです。

8月31日・9月1日には関西を代表する野外ロックフェス「RUSH BALL」が予定され、2日間で約4万人の観客が泉大津市を訪れ、市内が賑わいます。過去には大型イベントを開催した市町で他府県からの来場者が帰宅困難者になった事例もあります。

実際、今年5月5日・6日に開催された野外音楽イベントでは、市が来場者アンケート(n=178)を実施し、回答者の42%の人が、徒歩帰宅が困難な「大阪府外」から来場と回答。帰宅困難者問題が差し迫った課題として浮かび上がっています。

【写真 / フェス開催時は駅前の様子が一変。会場行きシャトルバスに乗るため、駅を取り囲むように行列ができる。】

【通常時の駅東側 / 令和6年8月14日撮影】

 【フェス開催時の駅東側 / 令和6年5月4日撮影】

【通常時の駅西側 /令和6年8月14日撮影】

 【フェス開催時の駅西側 /令和6年5月4日撮影】

【写真 / 泉大津駅から徒歩10分。シャトルバス発着場 / シーパスパーク公園】

【通常時の公園 /令和6年8月14日撮影】

 【フェス開催時の公園 /令和5年8月27日撮影】

調印式の概要

名称 災害時における帰宅困難者の一時滞在施設の使用に関する協定調印式

日時 8月23日(金曜日)午前10時から10時45分まで

場所 泉大津市役所4階 市長応接室

タイムスケジュール 

  • 午前10時…開会
  • 午前10時05分…挨拶/泉大津市長 南出賢一
  • 午前10時10分…挨拶/株式会社KWS 代表取締役社長 川崎治
  • 午前10時15分…協定締結の経緯について プレゼン/危機管理課
  • 午前10時20分…協定書への署名・記念撮影
  • 午前10時30分…歓談
  • 午前10時45分…閉会

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理課
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