初のオンライン開催!~インターネット上で避難所確認訓練・毛布供給訓練を開催~(令和3年3月8日)

更新日:2023年08月01日

泉大津市は、災害時に市民に安全・安心に避難していただけるよう、インターネット上で防災訓練を開催します。 コロナ禍において求められる新しい避難行動「分散避難」を実現するため、東日本大震災から10年が経つ3月11日より、避難所の混雑状況を確認する防災訓練を初のオンラインで開催。併せて、日本毛布工業組合(泉大津市旭町、森口和信理事長)と連携し、毛布供給訓練を同じくオンラインで行います。

(日 時) 3月11日(木曜日)午前10時~18日(木曜日)午後5時まで

(場 所) インターネット上で実施

(対象者) 本市在住の方、本市に関わりのある方、日本毛布工業組合

過去の災害でも起きた避難所不足と防寒具不足

東日本大震災では、避難所の収容人数が限界に達したために、たらい回しされた避難者、やむなく自宅や車中で避難生活を送った避難者が生まれました。さらに、ソーシャルディスタンスを確保する観点から避難所の収容可能人数が減少したため、本市においても避難所の不足が大きな課題となっています。

また、発災から数日たっても毛布や防寒具が避難所に届かないなど、防寒対策の問題も東日本大震災で浮き彫りとなりました。

災害時のこうしたリスクを未然に防ぐため、市は、令和2年2月、「株式会社バカン」(東京都千代田区、河野剛進代表取締役)と災害協定を締結し、避難所の混雑状況をインターネット上で確認できる「Vacan」を導入しました。

さらに、日本毛布工業組合と協定を締結。毛布やタオルケットが不足した場合の供給体制の整備を行いました。

【オンライン避難所確認訓練でwithコロナ時代の分散避難を定着】

避難所が不足・混雑し、感染リスクが高まる中では、空いている避難所に加え、自宅や知人宅等へ、避難先を分散させる必要があります。

今回の訓練では、Vacanを活用し、南海トラフ巨大地震が起きたと仮定して、避難所の混雑状況を表示します。市民の皆様には、インターネット上でマップにアクセスし、避難所の位置や混雑状況を確認していただきます。

この訓練を通じて、市民の皆様に分散避難ツールVacanを知り、操作を体験していただくことで、withコロナ時代の新しい避難様式“分散避難”の定着を目指します。

オンラインの特徴を活かし、コロナ禍で泉大津市に帰省できていない方などにも、自身や離れて暮らすご両親の防災対策を見直すきっかけに、ご自宅から訓練に参加いただければと考えています。

【掲示板としても使える?オンラインで毛布供給のオペレーション確認】

また、Vacanの自由記入欄が、避難所の物資不足などを知らせる掲示板として活用できることに着目。この記入欄を避難所や市災害対策本部、関係機関間の連絡手段として活用することを検討しています。

今回の訓練では、避難所担当の市職員が毛布の不足枚数を入力。不足枚数を確認した日本毛布工業組合が、組合に加盟する企業に毛布供給の可否を確認し、結果を市に伝達します。

避難所において毛布が不足する事態に備え、Vacanを活用した供給オペレーションの確認を行います。

【防災力強化に欠かせない2つのエン助】

今回の訓練は、市のノウハウだけでは実現できず、バカン社と日本毛布工業組合の協力の下で開催に到りました。

災害対策はいわゆる自助・共助・公助の三助が基本ですが、三助では解決が難しい課題もあります。

三助に加え、在京企業や離れて暮らす家族の“遠助”、地元企業との地縁による“縁助”という2つの“エン”助を活用し、よりいっそう地域防災力の向上を図ります。    

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