多様な性について理解を深めましょう

更新日:2023年08月01日

一人ひとりに個性があるように、性のあり方も人によって様々です。

性には、身体の性(生物学的な性)だけでなく、心の性(性自認、自分の性別をどのように認識しているか)、好きになる性(性的指向、どの性別の人を好きになるか/ならないか)、表現する性(髪型・服装・しぐさ・言葉づかい)などがあります。さまざまな性のあり方が存在することを当たり前のこととして、お互いを尊重し、すべての人が自分らしくいきいきと輝ける社会の実現をめざし、性の多様性についての理解を深めましょう。

性的指向も、性自認も、誰もがもつ属性です。

また、男性にも女性にも恋愛的・性的に惹かれない人(アセクシュアル)や、自分を男性でも女性でもない(あるいはどちらでもある)と思っている人もいますが、それぞれも、性的指向、性自認のあり方です。

性的マイノリティ(LGBT等)について

性的マイノリティとは、同性に恋愛感情を持つ人や、身体の性に違和感がある人などのことを言い、「セクシュアル・マイノリティ」、「性的少数者」とも言います。

LGBTとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、の頭文字を取ったもので、性的マイノリティの総称のひとつとしても使われています。

L:Lesbian(レズビアン 女性同性愛者)・・・「心の性」が女性で、「好きになる性」も女性。

G:Gay(ゲイ 男性同性愛者)・・・「心の性」が男性で、「好きになる性」も男性。

B:Bisexual(バイセクシュアル 両性愛者)・・・「好きになる性」がさまざま。

T:Transgender(トランスジェンダー 性別越境者)・・・出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人。

LGBT以外にも、性的指向や性自認がはっきりしない人や揺れ動く人、あるいは性的指向や性自認を持たない人もいます。

Quesutioning(クエスチョニング・・・自分を男性でも女性でもない、(あるいはどちらでもある)と思っている人)や、Queer(クィア・・・規範的とされる性のあり方以外を包括的に表す言葉)など、さまざまな性のあり方を含み「LGBTQ」や「LGBTQ+(読み:+はプラス)」という言葉が使われることもあります。

また、性的指向(Sexual Orientation セクシュアル・オリエンテーション)と性自認(Gender Identity ジェンダー・アイデンティティ)の頭文字をとった「SOGI(ソジ)」、性別表現(Gender Expression ジェンダー・エクスプレッション)の頭文字を加えた「SOGIE(ソジ―)」という言葉が用いられることもあります。

 

性は多種多様で、そのため性はグラデーションとも言われます。

複数の民間企業等による調査では、人口の約8%から10%前後(10人から13人に1人)が性的マイノリティに該当するとの結果が出ています。

「出会ったことがない」「身近にはいない」と感じるかもしれませんが、性的マイノリティの人たちの多くは差別や偏見を恐れ、本当の自分のことを言えない、言わないままに過ごし、家庭や学校、職場などで生きづらさを感じていることがあります。

まずは一人ひとりが正しい知識と理解を深め、互いを尊重して差別せずに接することが、誰もが自分らしく生きていくことができる社会の実現の大きな一歩となります。

 

 

 

金沢大学 准教授 岩本 健良 氏「基調講演:性の多様性に関する基礎知識、国際的な人権の動向と人権保障からみたトイレ」の図1 大阪府人権局編『性的マイノリティ当事者の方が抱える困りごととは?~だれもが利用しやすい”トイレ”について一緒に考えてみませんか?~』セミナー報告書 p3)をもとに一部改変

金沢大学 准教授 岩本 健良 氏「基調講演:性の多様性に関する基礎知識、国際的な人権の動向と人権保障からみたトイレ」の図1(大阪府人権局編『性的マイノリティ当事者の方が抱える困りごととは?~だれもが利用しやすい”トイレ”について一緒に考えてみませんか?~』セミナー報告書 p3)をもとに一部改変

 

泉大津市の取組み

市では、人権を尊ぶまちづくり条例(平成6年(1994年))を制定し、「第3次泉大津市男女共同参画推進計画~にんじんプラン~」(平成28年(2016年))において性的マイノリティの人権尊重を取り組むべき課題の一つに位置付け、地域や学校等に向けた学習機会の提供や啓発、相談体制の整備に取り組んでいます。

また、6色のレインボー(性の多様性を尊重する象徴)フラッグにより、ALLY(アライ:性的マイノリティを理解し、支援するという考えやその考えを持つ人のこと)であることを表明し、すべての人が尊重されるまちづくりに取り組んでいます。

レインボーフラッグ

多様な性に関する相談窓口(ひとりで悩まず相談してください)

泉大津市人権相談窓口

市では、法務大臣の委嘱を受けた人権擁護委員による特設人権相談窓口を設置しています。

相談日:毎月、第2・第4水曜日の午後1時から午後3時まで【事前予約制 先着2名 (2組)  相談時間は1人60分】

場所:市役所1階 市民相談室

予約方法:相談日の週初めの月曜日(祝日の場合は火曜日)の午前9時から電話で予約

電話:23-4400(予約専用電話)

 

国(法務省)人権相談窓口

みんなの人権110番

電話:0570-003-110

受付時間:平日 午前8時30分から午後5時15分まで (祝日・年末年始除く)

 

大阪弁護士会「LGBTsのための電話相談」

弁護士が相談にお答えします。

相談専用電話:06-6364-6251

受付時間:毎月第4月曜日 午後4時から午後6時 (祝日・年末年始除く)

 

よりそいホットライン

一般社団法人 社会的包摂サポートセンター

相談専用電話:0120-279-338(フリーダイヤル)

注記) ガイダンスの後で、4番を押すとセクシュアルマイノリティ専門のラインにつながります。

受付時間:24時間、全国どこからでも、携帯電話・PHSからもかけられます。

関連ページ

大阪府パートナーシップ宣誓証明制度

「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」とは、性的マイノリティ当事者の方が、お互いを人生のパートナーとすることを宣誓された事実を、大阪府として公に証明する制度です。
これは、「大阪府性的志向及び性自認の多様性に関する府民の理解の増進に関する条例」が令和元年10月30日に施行されたことを受け、令和2年1月22日より、性の多様性が尊重され、全ての人が自分らしく生きることができる社会の実現を目指した取組みの一環として、実施されています。

 

宣誓の要件などの詳細については、大阪府府民文化部人権局人権企画課教育・啓発グループ(電話06-6210-9281)までお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

人権くらしの相談課