旭川市(北海道)との農業連携

更新日:2024年10月01日

連携の内容

令和5年8月24日に旭川市(北海道)と、「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。今年度、本構想の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、旭川市との協定締結に至りました。

具体的な連携として、まずは旭川市のお米を学校給食や子育て支援において活用するところから取組みをスタートします。旭川市では、有機JAS認定を受けている「ゆめぴりか」が収穫されます。農薬や化学肥料を使用せずに育てた安心安全なお米を泉大津市の子どもたちに食べてもらうことで健全な育成発達を図るとともに「食育」を行います。

また、旭川市では農業従事者の減少等の問題が起きています。消費地となる都市部の地域と連携することで安定的な生産に繋げ、遊休農地の解消や有効活用に繋げていくことや、農家の収入の向上や安定化が狙いです。

将来的には、米以外の農産物における連携や農業体験事業等により関係人口増加を目指します。

調印式における泉大津市・南出市長と旭川市・今津市長コメント

泉大津市・南出市長

『本市は、市域に農地がほとんどなく、ウクライナ危機や円安による食料価格の高騰などのように将来的な有事の際に、本市だけでは市民のための食料の確保が困難になると想定している。そこで、「食糧危機への備え」と「市民の健康増進」の観点から、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定した。今回、旭川市様との連携により、平時では、学校給食等での活用により子どもの「食育」、有時の際には市民のための食糧の確保及び備蓄が可能となる。また、旭川市にとっても、給食等の安定的な販路を確保できるようになることで、農地の減少に歯止めをかけ、生産の所得安定化や休耕地の復活、ひいては担い手の確保に繋げ、生産地と消費地の共存共生のモデルとなるような双方にとって持続可能な関係性を構築していきたい。』

旭川市・今津市長

『旭川市では、農家戸数の減少や高齢化・コロナウィルス感染症の影響で農作物の消費が減少するなど、農業を取り巻く環境が苦しい状況である。一方で、そのような状況でも、夢と希望を持ち未来に向かって営農を続けている方もいる。地域の農業の活性化を図ることが、本市経済の底上げに繋がるため、スマート農業の進行・大規模化・販路拡大など、様々な施策を実施しているところである。今回、泉大津市から旭川市の農政の課題解決につながる貴重な提案をいただき連携に至った。旭川市産の有機JAS米20トンを小中学校や就学前の給食で使用されることを本当に嬉しく思う。持続可能な農業を続けていくために、供給先が確保され、営農意識が高まることを期待している。また、地域のみならず、日本の農業を盛り上げていくため、生産地と消費地を結びつける取組みに旭川市としても貢献していきたいと考えている。』

連携協定

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