全国初!「生産地×消費地」による「オーガニックビレッジ宣言」
旭川市・泉大津市が合同で「オーガニックビレッジ宣言」を行いました
令和6年7月11日に、北海道旭川市と、みどりの食料システム戦略を踏まえ、生産及び消費の両面から環境に配慮した農業の推進を図るため、全国初の「生産地」と「消費地」の2者間でオーガニックビレッジ宣言を行いました。
オーガニックビレッジ宣言の実施と併せて、有機農業連携実施計画を策定し、今後、本計画に沿って、生産地(旭川市)と消費地(泉大津市)を繋ぐ「オーガニックブリッジ」を実現し、双方にとっての地域課題の解決が図られるような共存共生の関係性を構築するとともに、「人」や「環境」に配慮した有機農業を推進し、持続可能な農業の発展を目指します。
オーガニックビレッジとは
有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことをいいます。
農林水産省では、みどりの食料システム戦略を踏まえ、有機農業に地域ぐるみで取り組む産地(オーガニックビレッジ)の創出に取り組む市町村の支援に取り組んでおり、このような先進的なモデル地区を順次創出し、横展開を図っていく考えです。
オーガニックビレッジ宣言における代表者コメント
旭川市・今津寛介市長
『今回の宣言は、旭川市の有機農産物の販路が、泉大津市を中心とした関西圏域へ広がることが期待できる。本市としても、環境に配慮した農業の拡大や、慣行栽培より高付加価値となる有機農業への転換に対して支援している。これを機に、有機農業に取組む農業者が増え、旭川の農業の力を更に高め、生産者の所得向上に繋げていきたい。今後も更なる食の交流、両市の連携、グリーンツーリズムなどを通じた市民同士の交流も進めたい。』
泉大津市・南出賢一市長
『都市部が安定した販路として農山村地域に働きかけ、双方の課題を解決できる共存共生の関係性を構築することが非常に重要であると考えている。今回の宣言をきっかけに、旭川市と密な連携を図り、子どもたちにより安全で美味しい給食を届けるとともに、「生産地×消費地」を繋ぐオーガニックブリッジを実現し、本取組みが農業連携のモデルケースとして全国各地へ広がることで、日本の持続可能な農業に貢献していきたい。』
当日の様子
~オーガニックビレッジ宣言式・両市の意見交換~
▲左:南出泉大津市長、右:今津旭川市長
▲意見交換会の様子
宣言式の後、両市市長に加えて泉大津市内の学校給食で提供している有機米の生産者も交えて、旭川市と泉大津市の今後の連携について意見交換を行いました。
~市内小学校を訪問 給食を視察~
▲生産者からこどもたちへ説明
▲ときめき給食の様子
市内の小学校を訪問し、ときめき給食を視察していただき、旭川市の生産者からこどもたちへ直接、有機農業や有機米についてお話いただきました。こどもたちは、農薬を使わずに栽培する難しさや有機米の安全性について学び、食育を推進する機会となりました。
みどりの食料システム戦略について
農林水産省は、環境負荷の小さい農業の実現などに向けて、令和3年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。
この戦略では、2050年までに国内における有機農業の取組面積を全農地の25%(約100万ヘクタール)に拡大することを目標としています。
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成長戦略課
更新日:2024年07月26日