日高川町(和歌山県)との農業連携

更新日:2024年03月28日

連携の内容

令和6年3月26日に日高川町(和歌山県)「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。今年度、本構想の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、日高川町との協定締結に至りました。

具体的な連携として、まずは日高川町のお米を本市のマタニティ応援プロジェクトで活用するところから取組みをスタートします。日高川町では、化学農薬・肥料の削減や有機栽培への積極的な取組みを推進されており、泉大津市では、令和5年4月より妊婦の方の健康づくりを応援するため、多くの栄養素を含んだ「金芽米」を妊婦の方に毎月最大10kg配布するマタニティ応援プロジェクトを実施しています。日高川町で農薬の使用を抑えて育てた安心安全なお米をマタニティ応援プロジェクトで使用することで、妊婦の方やそのご家族の健康増進を図ります。

また、日高川町では農業従事者の減少等の問題が起きています。日高川町が消費地となる都市部の地域と連携することで安定的な生産に繋げ、遊休農地の解消や有効活用に繋げていくことや、農家の収入の向上や安定化が狙いです。

日高川町(旧・中津村)と本市は平成14年に友好都市連携を締結し、以前より様々な交流事業を展開してきました。今回の連携を機に将来的には、農業体験事業等や米以外の農産物における連携により更なる関係人口増加を目指します。

調印式における泉大津市・南出市長と日高川町・久留米町長コメント

泉大津市・南出市長

日本を取り巻く食糧問題が深刻化しており、都市部は農山村がないと生きていけないと考えている。泉大津市は、農地が市域面積の2.4%と非常に狭く、今後令和の米騒動がいつ起こってもおかしくないと考え、北は北海道、南は沖縄まで連携協定を締結し、独自のサプライチェーンで学校給食やマタニティ応援プロジェクトなどを通じて産地から市民にお米を届けている。

泉大津市では、既に就学前の施設で、日高川町で生産されたお米を子どもたちに届ける事業が始まっている。今後も都市部である泉大津市と農山村地域である日高川町が連携し、泉大津市が出口となって顔の見える関係で消費することで、お互いの自治体の課題を解決できる共存共生の関係性を築いていきたい。

また、車でも1時間半圏内と地理的に連携しやすさがあることから、今後も食糧の流通のみならず、子供たちや地域の人も一緒に農業体験等で交流し、より絆が深まるようなきっかけを広げていきたい。

日高川町・久留米町長

泉大津市と日高川町は、約20年来の友好都市であり、以前より様々な交流事業を展開してきた。今回の農業連携は、日高川町においても農業施策を進めるにあたり、大変有意義なことであると思う。3年前から学校給食で日高川町のお米を使用いただき、今年度は7.8トンを納品する予定。今年は、約10名の農家が特別栽培米の植え付けを予定しており、今後も積極的に推進していく。

今後は、日高川町からは消費者の顔が見え、泉大津市からは生産者の顔が見える関係性を築いていきたい。また、お米を皮切りに、農業体験やお米以外の農産物での連携など、更なる関係人口増加を目指したい。

連携協定

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