東近江市(滋賀県)との農業連携

更新日:2023年09月01日

連携の内容

令和5年8月29日に東近江市(滋賀県)と、「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。今年度、本構想の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、東近江市との協定締結に至りました。

具体的な連携として、まずは東近江市のお米を学校給食や子育て支援において活用するところから取組みをスタートします。東近江市では、滋賀県の「環境こだわり農産物認証」を受けている「みずかがみ」が収穫されます。農薬の使用を抑えて育てた安心安全なお米を泉大津市の子どもたちに食べてもらうことで健全な育成発達を図るとともに「食育」を行います。

また、東近江市では農業従事者の減少等の問題が起きています。消費地となる都市部の地域と連携することで安定的な生産に繋げ、遊休農地の解消や有効活用に繋げていくことや、農家の収入の向上や安定化が狙いです。

将来的には、米以外の農産物における連携や農業体験事業等により関係人口増加を目指します。

調印式における泉大津市・南出市長と東近江市・小椋市長コメント

泉大津市・南出市長

『泉大津市は、農地が市域面積の約3%と非常に狭く、今後、食糧問題が危機的な状況になった際、本市単独では市民の食糧確保が困難となる。一方で農山村地域では、農家の減少や、生産者の収入が不安定であるといった課題を抱えている。都市部と農山村地域が連携し顔の見える関係性を構築することで、本市にとっては健康にも環境にも良いお米を学校給食や子育て支援で使用させていただき、子どもたちの「食育」を行うことが可能となり、また、東近江市にとっては販路拡大や農家の収入の安定化、休耕地の活用に繋がる。米の消費先として生産者や農地の維持に貢献するような働きかけを行うことで、双方の課題を解決し両地域の活性化に繋げたい。』

東近江市・小椋市長

『現在、日本の食料自給率はカロリーベースで約37%であり、今後も低下していくことが予想される。このような状況の中、東近江市では消費者の出口(販路)の確保が非常に重要だと考えており、今回の農業連携により、販路拡大できることを大変嬉しく思う。また、環境に優しい栽培方法で育てられた「魚のゆりかご水田米」を学校給食で使用することは、食育や環境学習にも繋がる。消費する都市部と生産する農村部の相互の地域課題を補完し合う関係性を構築し、両市の持続的な発展に向けて連携を進めていく。将来的には東近江市産米の需要拡大だけでなく、地場産野菜での連携や様々な分野での交流に繋げ、農業の関係人口の増加を目指していきたい。』

連携協定

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