香南市(高知県)との農業連携

更新日:2024年09月20日

令和6年8月8日に香南市(高知県)と、「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結しました。

泉大津市では、「市民の健康増進」及び「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり、栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、令和5年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。今年度、本構想の実現に向けた農業連携先となる自治体を募集し、香南市との協定締結に至りました。

香南市では、泉大津市との連携に向けた新たな試みとして、5ha のほ場で農薬や化学肥料の使用を抑えた「特別栽培米」づくりがスタート。 農家の収入向上や新たな担い手の確保、遊休農地の解消に向けたチャレンジとなり、今年度、約 28tの特別栽培米が収穫されました。泉大津市では、香南市で収穫された安心・安全な米を活用し、子どもの学校給食や妊婦・高齢者への配付など、お米の安定的な出口(消費地)として機能しながら、市民の健康増進に向けた取組みを実施します。

また、香南市では農業従事者の減少等の問題が起きています。消費地となる都市部の地域と連携することで安定的な生産に繋げ、遊休農地の解消や有効活用に繋げていくことや、農家の収入の向上や安定化が狙いです。

将来的には、米以外の農産物における連携や農業体験事業等により関係人口増加を目指します。

調印式における泉大津市・南出市長と香南市・濱田市長コメント

泉大津市・南出市長

香南市と1年という短期間で、農業連携の締結を実現できて心より嬉しく思う。今は、令和の米騒動の真っただ中と報道されており、泉大津市内をはじめ各地域でも、お米が品薄・価格高騰の状態が続いている。我々のような、農業がない都市部は農山村がある自治体がないと生きていけないことを改めて実感した。

都市部が安定した出口となって安定的に購入し、農山村にブリッジをかけることで、共存共生の関係性を構築できるという思いから、昨年度から北は北海道・南は沖縄まで全国各地の6自治体と連携を締結し、チームを創ってきた。日本の現状を都市部に発信し、都市部が農山村に橋をかけ、一次産業が活性化させることで、日本全体で日本の未来を明るくしたい。

香南市・濱田市長

泉大津市と、農業連携を締結出来たこと心より嬉しく思う。初めて南出市長とお会いした「市町村広域災害ネットワーク・首長会議」で、南出市長から現在の食糧問題についての危機感、子どもの健康を交えた農業連携についてご説明いただいた。我々地方は、農業が基幹産業である一方で、少子高齢化・人口減少の中で、農業も災害同様危機的状況に陥っている。

そんな中、都市部で市長を務めている南出市長より農業について危機感を持ち、連携する地方の仲間を探しているというのを聞いて、感銘を受けた。

今後も農業をさらに発展させ、農業公社から香南市内の農家に拡げていきたい。

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