学校園の再開にあたって(教育長メッセージ 5月27日)
3月の休校から約2ケ月半。子どもたちの学習機会を確保していく観点から、「学校の新しい生活様式」(令和2年5月22日付け 文部科学省)を踏まえ、令和2年6月1日(月曜日)から、学校教育活動を再開することとしました。(詳細は別紙参照)
子どもたちとともに地域全体で力を合わせて、新型コロナウィルスの感染拡大を抑え、この日を迎えられましたことに、心から感謝を申しあげます。保護者の皆さまには、度重なる対応の変更や給食が出せない状況が続くなど、大変ご迷惑をおかけしました。また、登校・登園ができない期間、お子様をご家庭で見守っていただき、本当にありがとうございました。
さて、学校の再開にあたっては、徹底した感染防止対策を講じた上で教育活動を継続し、子どもたちの学習機会を確保してまいります。とりわけ、感染防止の3つの基本、(1)身体距離の確保、(2)マスクの着用、(3)手洗いなどの感染対策を徹底するといった「学校の新しい生活様式」により、新型コロナウイルスへの感染リスクを可能な限り低減してまいります。教室内での換気を定期的に行うなど、密閉、密集、密接の「3密」を避ける工夫を行うとともに、給食においても衛生面にも最善の注意を払い、感染予防に配慮した学校生活に移行していくことといたします。また保護者の皆様には引き続き、ご家庭での健康観察や検温等へのご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
学習面においては、子どもたちひとり一人の気持ちや動機付けを大切にしながら、スタートしてまいります。 4月からの休校の間、授業ができなかった授業時数は、学校によって多少の違いはありますが、およそ140時間です。仮に一日6時間授業を行えば、約23日分です。約1ヶ月間あった夏休みを2週間ほどにするなど、これからの年間スケジュールを見直していくことで、十分に確保できる時間です。
子どもたちが「自分から学びたい」と意欲がわくように、緊急支援策として導入したスタディサプリの活用や授業の進め方についても工夫をし、学習の遅れを慌てることなく、しっかりと取り戻していく予定です。
6月1日から段階的に再開し、6月15日からは通常日程による登校となります。日常生活の急激な変化は、子どもたちの心身に、大きな負担となると思われます。お子様に心配な様子がありましたら、お気軽に学校へのご相談、ご連絡をください。また、これからの社会生活では、新型コロナウィルスと共生しなければならないと言われております。感染防止に十分気を付けていても、誰もが感染者となり得る可能性があります。学校において、児童生徒、教職員から感染者が確認された場合は休業措置をとることになりますが、この際に感染者に対しての誹謗中傷等があった場合、重大ないじめにも繋がり兼ねません。感染症にかかわるいじめや差別などによる人権侵害が絶対起こらないよう、学校のみならず家庭や地域全体で共通理解をしておく必要がございます。 感染症で苦しむ患者やその家族等関係者が、心無い言動や差別でさらに苦しみ、辛い思いをすることがないよう、私たち一人一人が互いの立場に立ち、励まし合い、支え合いながら、地域や市民が一体となってこの状況を乗り越えてまいりましょう。感染者や医療従事者などへの誹謗・中傷を決して許さないよう、ご協力お願いいたします。
今後も、保護者の皆さまと力を合わせて、この難局を乗り越えていきたいと思います。ご理解と力添えをよろしくお願い致します。
泉大津市教育委員会 教育長 竹内 悟
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更新日:2023年08月01日