ユスリカについて
春先から初夏にかけ、蚊のような虫が水際で柱状に集まり飛んでいることがあります。
「蚊柱(かばしら)」とも呼ばれますが、ユスリカが交尾のため群れているものです。また、光に集まる習性のため、街路灯や家屋の照明などにも集まります。
ユスリカは、蚊のように人の血を吸うことはありませんが、屋内に侵入したり、時には洗濯物を汚したりするため「不快害虫」と呼ばれています。
ユスリカの幼虫は、河川や水路の水質改善の働きがあり、幼虫や成虫を問わず他動物の餌としての働きの面からも自然環境の循環に重要な存在となっています。
対策(予防と駆除)
予防
ユスリカの幼虫は、汚泥を食べて成長するため、水路や川などの水の溜まる場所の汚泥を取り除くなど、定期的に清掃し、水の流れが滞らないようにすることがユスリカの発生を防ぐ最も効果的な方法です。
ユスリカの成虫は7日程度しか生存できませんが、放置されたバケツ、古タイヤ、植木鉢など、水のあるところはどこにでも発生するので、水たまりをなくしたり、たまった落ち葉の掃除をするなど、ユスリカの生活環境を少なくする必要があります。
また、下水道に接続することが水路や河川の水質改善につながり、ユスリカの発生を抑制することになりますので、接続可能となった世帯等については公共下水道への早期接続をお願いします。
駆除
スプレー型の殺虫剤は、ユスリカの駆除に効果的ですが、他の動植物にも影響を及ぼす場合がありますので、使用上の注意をご確認のうえ、正しくご使用ください。
市では、市が管理する水路等から発生しているユスリカについて、駆除の要望等があった際に、薬剤を散布しています。
しかしながら、薬剤は人に害を与えることも考慮しなくてはならず、特に田植え時と重なった場合には、撒くことは出来ません。
また、他の動植物・魚類等への影響等も考慮し、成虫を直接駆除する薬剤ではなく、幼虫の成長を抑制する薬剤(昆虫成長制御剤)を主に使用しています。
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更新日:2024年05月09日