食品ロス削減に向けた取組み
「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロス削減推進法)」が令和元年5月31日に公布され、同年10月1日に施行されました。また、同法に基づき、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」となりました。
食品ロスとは
「食品ロス」とは、本来は食べられるはずなのに廃棄される食品(可食部分)のことで、以下のようなものがあります。
食品メーカー | 印刷ミスなどの企画外品、欠品防止の過剰在庫 |
小売店 | 需要予測超過による売れ残り(販売期限切れの返品)、 店頭から撤去された食品 |
飲食店・家庭 | 期限切れ等で手つかずの食品、過剰除去された調理くず、 作り(仕込み)過ぎた料理、食べ残した料理 |
食品ロスの現状
日本では、年間約523万トン(農林水産省「令和3年度推計値」)の食品ロスが発生しており、食品ロスの約半分は家庭から発生しています。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当します。
また、食品ロスを国民1人あたりに換算すると、一人ひとりが、毎日、おにぎり1個分(約114g)を捨てているのと同じ量になります。
食品ロス削減の効果
食品ロスを削減することで、以下の効果が得られます。
経済効果&二酸化炭素排出量の減少
廃棄食品の運搬等に使う化石燃料の使用量が減ることで、無駄な支出が減るとともに、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量が減ります。
食料配分の不均衡の解消(途上国の飢餓の解消)
食料輸入量を減らすことにつながり、その分を食料不足地域へ供給し、飢餓に苦しむ子どもたちを救うことができます。
バーチャルウォーターの減少
食料の輸入は、輸入食料の生産に使用した水(バーチャルウォーター)を間接的に輸入することになるため、食品ロスの削減は、食料輸入量を減らすことにつながり、海外(農産物生産地)の水資源を守ることになります。
私たちができること
「賞味期限」を正しく理解しましょう
消費期限:安全に食べることができる期限(安全性の保証期限)
賞味期限:おいしく食べることができる期限(おいしさの保証期限)
「賞味期限切れ」=「捨てなきゃ」ではありません 。
見た目・臭い・味などから、食べられるか総合的に判断しましょう。 消費期限・賞味期限は、定められた方法で保存した場合の期限です。開封後は早めに食べましょう。
ご家庭でできること
・買いすぎない!
買い物前に冷蔵庫内の食材を確認して、必要な分だけ買いましょう。
・作りすぎない!
食べきれる量を作りましょう。
・食べ残さない!
できるだけ残さず食べましょう。 残り物は保存して、忘れずに食べたり、他の料理(リメイク料理)に作り変える工夫をしてみましょう。
食材を無駄にしないレシピが、料理レシピサイト「クックパッド」内の 「消費者庁のキッチン」で紹介されていますので、ご参考にしてください。
外出時にできること
注文は適量にして、残さず食べましょう。 また、会食や宴会では「30・10(さんまる・いちまる)運動」に取り組みましょう。
【30・10運動とは】
- 適量を注文しましょう。
- 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。
- お開き前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。
「食品ロスダイアリー」を活用しましょう
ご家庭から発生する食品ロスの削減には、 身の周りでどのくらいの食品ロスが出ているのかを把握することが重要です。 環境省が作成した「7日でチャレンジ!食品ロスダイアリー」は、 ご家庭から発生した食品ロスを調べることができます。 日記形式で記録するため、7日間の集計結果を基に、食品ロスの量やそれに伴う環境への影響、ご家庭の経済損失を換算することも可能です。 ぜひ、ご活用ください。
「食品ロス」に関するアンケート調査結果
令和4年度に行われた「食品ロス展」(10月24日から11月4日まで開催)、「市民にぎわいフェスティバル」(11月6日開催)においてアンケート調査を行いました。
R4食品ロスに関するアンケート結果 (PDFファイル: 338.2KB)
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更新日:2023年12月20日