浜街道めぐり
浜街道周辺は泉大津の毛布産業の発祥の地であり、発展期にはこの街道沿いに織屋や酒屋・風呂屋・八百屋・料理屋などの商店が軒を並べ、生活用品一切が揃ったそうです。今もこの街道沿いには、そんな時代の貴重な町屋建築が多く残されています。浜街道をゆっくり歩いてウォッチングしてください。
浜街道の標識
「浜街道の名称は、紀州街道の浜側を通る道筋であり、親しみのある浜の愛着心から。この標識は平成12年11月に建てられた。
犬走り
犬走りとは町家の表側と道路両側の溝の間の細長い地面のこと。浜街道沿いの町家は、コンクリートの犬走りと道路との境界の縁石が御影石のまま残されている。
虫籠窓
虫籠窓は町家の外観を特徴づけるもので浜街道ではツシ2階建町家が大正期まで建てられ続けた結果伝統的町家の景観が良く残されている。
駒寄せ
馬場の周囲に設けられた柵からきた呼び名で、軒下に人が入るのを防止する。また、荷物を運んできた牛馬を繋ぐのにも使われた。
鬼瓦
鬼瓦は棟の両端・隅棟・降り棟の先端に据えられる装飾瓦の総称で、奈良時代以降に邪を払う意味で鬼面を持つ鬼瓦が作られるようになった。
地蔵堂
この地蔵堂は、懸魚・虹梁・蟇股などのある本格的なもので、浜街道沿いには他に銅板葺きの切り妻屋根の妻入りと平入りがある。
日天さん
棚の中には日天さんがお祭りされ、毎日柊(ひいらぎ)に鰯の頭を刺したものを厄除けとして供える。伝統に根ざした生活ぶりが感じとれる。
鍾馗(しょうき)像
魔除けとして飾られ、寺の鬼瓦によってはじき飛ばされた魔物が寺の周囲の家に入ってくると言う俗信から、寺に面した家に飾られるようになった。
町名標識
板に「東港町」と刻まれた町名標識。以前は彩色されてきれいだったのだろうが、風化して文字が判読しにくいが街角のどこかにあります。
金属製持ち送り
持ち送りは軒下の腕木を支える役目をし、木製と金属製がある。これは金属製のもので唐草型にして曲線を生かした美しいデザインである。
ウダツ
中世の町家のウダツには防火の意味はなく、板葺屋根の端の保護が目的であった。近世以降は防火の目的だけではなく、社会的な身分の象徴になった。
煙出し
竈(かまど)からの煙を出すためのものであるが、竈が使われなくなった現在は、屋根装飾のアクセントになっている。
のこぎりホール
のこぎりホールは、歴史的景観保全ゾーンである浜街道地区にある、昔ながらの毛布工場の倉庫を活用し、平成14年より開設されました。
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更新日:2023年08月01日